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パイオニア、シンガポール自動運転スタートアップとマレーシアで実証実験

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パイオニアの連結子会社パイオニアスマートセンシングイノベーションズ(PSSI社)が、シンガポールの自動運転関連スタートアップ企業MooVita Pte Ltd(MooVita社)のマレーシア現地法人eMoovitとともに、2020年1月からマレーシアで行われている次世代通信規格「5G」回線を用いた自動運転実証実験に参加している。

2020年2月6日の発表によると、同実証実験は、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)が国内6州で開催する「5Gデモンストレーションプロジェクト」の一環で、マレーシアの通信企業Altel Communicationsと協力し、クダ州ランカウイ島の限定エリア内で、5G回線経由でデータの送受信を行う4人乗り自動運転シャトルバスを運行する。試乗も行う。

PSSIの「3D-LiDAR センサー」が搭載された自動運転シャトルバス

MooVita社は2016年創業。シンガポールに本社、マレーシアとインドにオフィスを置いている。シンガポールの公共道路で自動運転車両を初めて走らせた。都市向け完全自動運転のソフトウェアソリューションを開発している。

パイオニアは2018年から、MooVita社と自動運転レベル4(特定エリアで完全に自動運転)のサービス商用化を視野に、開発したレーザー光を照射することにより対象物までの正確な距離を測定し、周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握できる「3D-LiDAR センサー」を用いた実証実験を行っている。

3D-LiDARセンサーは、自動運転レベル3(特定エリアで完全に自動運転、緊急時はドライバーが操作)以上の自動運転実現に不可欠なデバイスだという。

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